【雲南 天空農園 プーアル ナチュラル ダブルファーメンテーション】登場致しました。
「ダブルファーメンテーション」という精製方法で作られた特別なコーヒー。
黄桃のようなフレーバーとフルーティーな酸味。
また「ダブルファーメンテーション」という技法により
軽い飲み口ながらもボディのある赤ワインのような
口当りのコーヒーです。
生産地 雲南省 保山市 潞江垻 (ルジャンバ)
精製 嫌気性発酵 ダブルファーメンテーション
標高 1,500~1,700m
品種 カティモール
クロップ年 2023年7月入港
生産者 天空農園 農園管理者 曾(ソウ)さん
乾燥 天日乾燥+干し棚
サイズ 15UP
認証 なし
栽培・農薬の使用 農薬不使用 化学肥料と有機肥料の併用使用 一部シェードグロウン
美しいプーアル茶の畑が広がる、中国雲南省。メコン川の源流が流れ出し、色とりどりの花が咲く。まさに桃源郷のような山奥の秘境でとれたコーヒーです。
保山市、プーアル市、日本・中国の大学、企業で協働し、「南嶺」という標高2,000m付近の地域を中心に、高品質でかつ環境負荷の小さい農業の実践を目指すプロジェクトが始まりました。
このコーヒーは、プーアル茶の製法からもヒントを得て、70種類以上もの実験ののちに完成させた「二次発酵」のナチュラルプロセスで精製されています。
雲南のコーヒー栽培を行っている曾(ソウ)さんの農園。
その名も「天空農園」です。
「農園にはコーヒーの木と大きく広がる空しかない」ことから天空農園の名付けたのだと、曾さんがおっしゃっていました。
一つの「失敗」から生まれた独特のフレーバー
農家さんたちが収穫したコーヒーチェリーを集めて、水につけて選別後、色彩選別。
その後、チェリーのまま袋に詰めてしばらく一次発酵させます。
その後、通常のナチュラルプロセス同様、乾燥棚にチェリー同士が重ならないよう広げて乾燥させます。
乾燥中に二次発酵がすすむので、これをダブルファーメンテーションと呼んでいます。これにより、お酒のような特徴的なフレーバーが引き出されています。
実はこの製法、一つの「失敗」から始まっています。
収穫したチェリーを、本来ならその日中に果肉除去しなければならないところを一晩放置してしまったのです。
それが偶然ちょうどいい発酵度合いになり、独特のフレーバーが引き出されていたのです。
そこからは、再現性が課題でした。
偶然美味しいフレーバーができたものの、発酵を進めすぎると品質劣化のリスクもあります。
何度も何度も実験を繰り返し、ちょうど美味しい発酵具合を再現できるようになったという事です。
※余談。コスモスオーナーは約30年前に、この雲南の保山の地をみに行きました。
あのコーヒー農園がまさか、こんなに進化しているとは思いもよらなかったです。
生産者さんたちの絶え間ない努力に敬服致しました。
その帰りに、四川省まで足を延ばしたのは趣味での事でした。